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ゴールキーパーGKの重要スキルであるコーチングの基本を徹底解説!

ゴールキーパーGKが成功するためには本当に多くの経験が必要なものです。 
 

トップレベルのゴールキーパーGKが40代になっても活躍できたりするのも、そのことが大きく影響しているのは間違いないでしょう。 
 

経験が豊富なほど有利なものの具体的な例として、「コーチング」があります。
チームがピンチに陥る前に、リスクを事前に察知し、防止策を考えた上で、チームメイトにスピーディかつ正確に伝える。 
 
チームの最後尾からフィールドを見回し、コンマ何秒の間に変化していく一瞬の状況からピンチに陥るリスクを事前に察知し防いでいくコーチング」は、
経験を積めば積むほど上達していく典型的なスキルと言えるでしょう。 
 
では、そんなゴールキーパーGKにとって、重要なスキル「コーチング」ですが、
具体的にはどう考え、どう声を出していけばいいのでしょうか? 
 
ここでは、シュートストップだけでは終わらないあなたに向けて、
コーチングについてどう考えていけばいいか?どうすればいいのか?
という話をしていこうと思います。 
 
 
 

うまくできないのは、そもそも期待値が高すぎるのでは?

コーチの中でも「どうやればうちのゴールキーパーGKがもっと声を出すようになるんだろう」と悩んでいたり、 
 
選手自身でも「どうやればうまく指示を出せるようになるんだろう」と考えていたりする人は少なくありません。 
 
まず、最初にお聞きしたいです。 
 
「そのゴールキーパーGKの年齢あるいは、ゴールキーパーGK歴は何年でしょう?」 
 
もしもまだ小学生や中学生ぐらいだったりするのであれば、
そもそもこの年齢で全国レベルのGKやプロのGKと同じような迅速かつ正確なコミュニケーションが取れると期待しないのが懸命です。 
 
「そんなに高いレベルは望んでないよ!」 
 
と思われるかもしれませんが、もしもあなたが
「しっかりと指示を出せるようになりたい」
「もっとコーチングがうまくなりたい」
といった漠然な思いでいる場合は、とても危険です。 
 
知らず知らずの間に、心の中では理想像ばかり強まり、具体的にどうすればいいのかが整理できていないことが多いからです。 
 
最初から完璧なコーチングなんて誰もできません。 
 
なんなら、間違えや的外れな指示が多いことも最初は全然あります。 
 
一瞬で変わりゆくフィールドで状況判断し、
チームメイトに指示を出していくわけですから、簡単なわけがありません。 
 

それに、まだまだ経験も浅い中でとなれば一層難しいでしょう。 
 
コーチングとはそういうものですから、漠然と
「うまくなりたい」
「プロのあの選手みたいになりたい」
と思っててうまくなるほど簡単なものではありません。 
 

大事なのは、実際に自分が何をできるのか、
まず、自分はチームメイトに対してどんな指示を出せるのかを
とにかく明確にしておくことです。 
 

次の章では、その具体的な指示の例をあげていきます。 
 
 
 

具体的にあなたが出せる指示

前章でお話しした通り、コーチングとはとても難しく、奥が深いものです。 
 
だからこそ、試合が始まってその時だけどうにかしよう程度では、
いつまで経ってもうまくはなりません。 
 
試合の前から、具体的にどう言った指示を出すか明確にしておくことが、
コーチングスキル向上には欠かせないわけです。 
 
では、ここではよく使われている基本的なコーチングをご紹介します。 
 

1. 「フリー!」

ボールを持っているチームメイトにプレッシャーがかかっておらず、ターンやドリブルが自由にできるというのを伝える際に使われます。 
 
トラップした瞬間やその前後でチームメイトが後ろの状況を把握できていない時などに
「フリー!」と伝えてあげるだけで、せっかくフリーなのに前を向かずにパスを出してしまったり、
変に焦ってミスをしてしまうと言ったことを防ぐことができます。 
 

2. 「DFライン揃えろ!」

自分のチームのDFのラインが横に一直線になっていないときに使われます。 
 
たった1mでもDFラインが揃っていないと、
DFの連携ミスでオフサイドが取れずに
失点してしまうことは少なくありません。 
 
だからこそ、ゴールキーパーGKがそこに気づいたら、
確実に揃えさせるように指示を出してください。 
 
特にDFラインが揃っていないことで起こるピンチはGKと相手FWとの1対1のような
重大なピンチに繋がりやすいです。 
 

3. 「ラインアップ!」

自分のチームのDFラインをあげるときに使われます。 
 
自分のチームが攻めに転じているのに、DFラインが下がったままでは、
FWとDFの間にスペースが空いてしまい、相手にとっては絶好のカウンターチャンスになってしまいます。 
 
そういったことをなくすために、ゴールキーパーGKが「ラインアップ!」と声をかけることで、 
 
攻めと同時にきっちりDFラインをあげることができるわけです。 
 
また、DFラインをあげることで、相手にプレッシャーをかけやすくなり、
相手陣地内でボールを取れる確率も高くなるので、
この声を毎回きっちりかけるだけでも、
チームの勝率を高められるといっても過言ではないかもしれませんね。 
 

4. 「クリア!」

ボールを持っているチームメイトにクリアを要求するときに使われます。 
 
1.「フリー!」とは逆に敵のプレシャーがかかっており、
取られると大きなリスクに直結するときに指示します。 
 
フィールドプレイヤーは想像以上に自身の周囲の状況を把握するのが難しいです。 
 
360°どこからでも敵がプレッシャーをかけてくる可能性があり、
その中でボールを正確にコントロールしなければいけないのですから当然ですね。 
 
だからこそ、ボールをキープするのにリスクがあると感じたなら
あなたが「クリア!」と指示してあげる必要があります。 
 
その一言で、失点する確率を0%にできるのですから。 
 

(もちろん、近くにボールをもらえる選手が他にいて、そこにリスクがなければそちらにパスを出すよう指示するのがいいでしょう。) 
 

5. 「キーパー!」

自分がボールを取りに行く、対応するときに使われます。 
 
フィールドの選手はマッチアップしている敵とボールに集中していて、
ゴールキーパーGKが出てきても直前まで気づかないことが多いです。 
 
ゴールキーパーGKとその味方選手が交錯して事故が発生するのが少なくないのも
このことが理由でしょう。 
 
だからこそ、自分がボールに対応するなら、出ると同時に「キーパー!」と声を出す必要があります。
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最後に

ここで紹介したコーチングの種類は5つです。 
 
1. 「フリー!」
2. 「DFライン揃えろ!
3. 「ラインアップ!」
4. 「クリア!」
5. 「キーパー!」 
 
もしもあなたが漠然と「指示を出せるようになりたい」と考えられている場合は、
まずは具体的なこの5種類の指示を出すようにしてみてください。 
 
出すタイミングは実際にやっていく中で覚えていけばいいですし、
足りない指示もどんどん出てくるでしょう。 
 
大事なのは、常に具体化してから取り組むこと。
「具体的にこういうときにこの指示を出す。」 
 
それを実践していけば、自ずとレベルは上がっていきます。 
 
また、チームメイトからあなたの指示について感想や要望を聞いてみることも忘れないでください。 
 
あなたが思ってもみなかった意見や嬉しい発見など多々見つかるとても貴重な機会です。 
 
練習中でも練習後でもいいので、
なんとなく聞いて、それを元にまた具体的な改善案などを考える。 
 
それができれば、あなたのコーチングスキルはどんどんレベルアップしていくでしょう。 
 
また別のコーチングの話については、あなたが上の5つ全てをマスターした頃に
改めて応用としてお話できればと思います。 
 
ただ、シュートを止められるゴールキーパーGKでは限界があります。
それはあなたも重々承知しているでしょう。 
 

であれば、
実践するのは次の練習からすぐにです。
上の5つの指示のうちどれでもいいです。
必ず実践に移してください。 
 

とにかく、まずは1歩、自分の進化のために踏み出すことが大切です。 
 
あなたのさらなる躍進に期待しています。 
 
それでは、ここまでご覧いただき
ありがとうございました。

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