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重要性は高まり続ける一方!?ゴールキーパーGKのビルドアップ!!

ゴールを守れるだけのゴールキーパーGKでは通用しなくなる!?

「ゴールキーパーGKの仕事はボールを止めること。」 
 
そう考えている人は多いです。 
 
サッカーにおいて唯一手を使えるポジションであるゴールキーパーGKは、
ボールを止めるのも仕事の1つでしょう。 
 
しかし、あくまで仕事の1つです。 
 
本来、ゴールキーパーGKが意識するべきはチームが失点しないことであり、
チームを勝たせることです。 
 
よって、セービングスキルについても必要な要素の1つにすぎません。 
 
チームが失点しない、
そしてチームを勝たせるために必要な要素はセービングスキル以外にも多々あるでしょう。 
 
そう考えたときに、
近年ゴールキーパーGKにとって重要性が向上しているのが足元のスキル、
ビルドアップできることです。 
 
元日本代表ゴールキーパーである小島伸幸さんは
著書『ゴールキーパーの優劣は、ボールに触れない「89分間」で決まる』
の中でこう仰っています。 
 
「ゴールマウスを守るセービング技術に長けていることは今なお重要だが、
『自分はゴールさえ守っていればいい』という考え方のままでいると、
現代サッカーの時代の流れに置き去りにされてしまうかもしれない」 
 
バックパスされたボールを慌ててクリアするしかないゴールキーパーGKと、
的確にチャンスになるようボールをフィードし、
後ろから攻撃を組み立てられるゴールキーパーGKでは雲泥の差でしょう。 
 
1度のチャンスを演出するだけで、
得点に結びつくかもしれないのですから、
1試合で数回それを生み出せれば、
間違いなくチームの得点率向上につながりますよね。 
 
それができるかできないかは、
背番号1番を背負えるかどうかに大きく影響してくるでしょう。 
 
また、ビルドアップできるということは攻撃面のメリットだけでなく、
守備面でも大きな影響を与えるでしょう。 
 
自陣付近でボールを持った味方にとって、
ゴールキーパーGKに戻しても安心というのは、
それだけで選択肢が大きく広がります。 
 

味方の精神的な問題だけでなく、
プレスをかける敵からしてもゴールキーパーGKが足元も優れているだけで、
守らなければいけないエリアが大きく広がるわけですからね。 
 

最も後ろのポジションに位置し、
フィールドのどこにでもボールをフィードできるゴールキーパーGKが
足元のスキルを高めることによるメリットは、
攻守ともに大きいわけです。 
 

確かに守備範囲の広いこともゴールキーパーGKにとって大切ですが、
味方のチャンスを演出し、
安定したビルドアップができるゴールキーパーGKというのはますます重宝され、
1番を背負うカギといってもいいですね。 
 

ゴールキーパーGKが足元を鍛えるには?

足元の重要性が高まる一方、
それを苦手とするゴールキーパーGKは決して少なくないでしょう。 
 

「必要だとはわかっていても、なかなか上達せず、どうすればいいのかわからない。」 
 

そう思っているゴールキーパーGKは多いと思います。 
 

では、足元のスキルを向上させたいと思ったとき、
どういった練習をすればいいのでしょう? 
 

また、どういったことを意識していくべきなのでしょうか? 
 

足元のスキル、すなわち安定したビルドアップができるには、
大きく分けて次の2つのポイントが大切になってきます。 
 
・技術的な足元
・ビルドアップに関する判断能力 
 
1つ目の「技術的な足元」というのは、
キックのスキルやトラップのスキル、ボールを運ぶスキルといった技術のことです。 
 

これはビルドアップをするにあたる基盤ですね。 
 

何もプレッシャーのない状況ですら、まともにボールを蹴れなかったり、
トラップミスをしていたり、思ったようにボールを運べないのでは、
プレッシャーをかけられて上手くいかないのは当然です。 
 

最低限思ったようにボールを蹴れ、
思ったところにボールをトラップでき、
自由にボールを運べることは大前提として練習すべきです。 
 

こういった技術系のトレーニングは数をこなせばいいというものではありません。 
 

1つ1つどうしたいのか明確に意識して、細かくこだわり、
質高く繰り返す。その積み重ねが大切ですね。 
 

もし、ゴールキーパーGK練習にこういった足元の技術練習が組み込まれていないという方は、
1日10分15分程度でもいいので、行うことをおススメします。 
 

2つ目の「ビルドアップに関する判断能力」ですが、
これが最も苦手という場合が多いですね。 
 

プレッシャーがなければ思うように蹴れるのに、
プレッシャーがかかった瞬間に何も見えなくなるというのはよく聞く話です。 
 

この判断において最も大切になるのは、
ボールをもらう前の準備でしょう。 
 

「相手選手と味方選手の位置」
「自分のポジショニング」
「自分の体の向き」 
 

そのうえで、「ボールをトラップする位置」。 
 

多くの場合、この4つ次第で改善されます。 
 

自分のポジショニングについても、
ほんの1m下がるのか横にズレるのかでプレッシャーのかかり具合や
パスの出しやすさがまったく異なりますし、 
 

もらう前に次どうするか考えるには、
敵味方の位置を把握しておかなければ絶対的に判断が遅くなります。 
 

そして、多くの場合、もらう前に敵味方の位置をしっかり見れていないです。 
 

逆サイドの状況どうなっているか?
センターはどうだろうか?
フォワードの状況はどうなっているか? 
 

それらを把握した上で、自分にバックパスが来た時の状況もある程度予想し、
イメージしておけば、
本来最も時間があるゴールキーパーGKは慌てる必要などありません。 
 

ここでは、ビルドアップ上達のための2つのポイントについて、
お話ししました。言葉でいうのは簡単ですが、
実際プレーでできるようになるのには日々の質の高い練習が大切です。 
 

その際に、ここでお話した点を明確に意識するのが重要でしょう。 
 

初めから多くを見ようとするのは難しいので、逆サイドDF、
両サイドフォワード、センターのスペースなど、
ある程度ポイントを決めておくといいかもしれませんね。 
 

最初にも言った通り、ビルドアップにおいて「技術的な足元」、
キックやトラップのスキルというのは前提ですので、
日々のキーパー練習のうち10分15分は時間を割いた方がいいです。 
 

そのうえで、上記の判断について、意識しながら練習を積み重ねてみてください。 
 
 
 
P.S.
自分のビルドアップをTVで見るようなアングルで動画撮影してもらうと、
上手い選手との違いがよくわかると思いますので、
もし機会があった時には絶対やってもらった方がいいですね。

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